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ホフクゼンシン

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Morning Star

コンコン!
軽いノックのあと、返事をする間もなく扉が開いた。
うすく開けた戸口から澄んだトパーズの瞳がきょろきょろと部屋の中を見まわして、私の顔に視線をとめる。
「ネッシー」
鈴のなるような涼やかな声が名をよんだ。


※最終巻まで読んで浮かんだ妄想小説。
これは草稿段階のものです。吸血鬼っぽい描写で行動や表情を装飾するのって結構難しいね。原作者のステファニーさんはよくあれだけ、ギリシャの彫刻だの神話の神様だの、出てくるわと感心しきりです。
とりあえず頭に残ってる「トワイライト」の雰囲気でお話を起こしてみました。
エドワードとベラの娘ネッシーことレネズミと一応多分ジェイコブの話…になるまで書ききれるかな~。SSじゃない小説てよく考えたら書いたことないわ。
とりあえずマジで適当に書いてるからおかしくても怒らないで☆
タイトルは天体関係でネッシーぽいといったらやっぱりコレかな?と。


「なに?ママ」
私はベッドメイクの手を止めていまだ戸口に立ち尽くす人物に応える。すると母はニコリと微笑みを浮かべ音もなくすばやく部屋の中央まできて足をとめた。
「準備はできたの?」
「ええ、完璧よ」
そういって私は机の上に置かれたリュックに目をやる。母もさっとそちらに目をやってすぐにまた笑顔で私に目線を置く。
「何か足りないものとか…忘れたものはないかしら?」まるで女神像のように完璧なその顔をゆがめる。
「やめてよママ。一緒に確認したしたでしょ?なにもかも完璧よ!」
「そう…。でも…やっぱりもう一年くらいは…」
やっぱり本音はこちらのようだ。ママはまだ私には早すぎると思ってる。それも、仕方がないことだけど。
「去年もそういって、だから私は一年待ったわ。もう完全に体の成長は止まってるし、仮にこれからの1年で1センチそこそこ身長が伸びたところでそれはむしろ自然でしょう?」
私は諭すように母に話しかける。ここ数ヶ月言い続けてきた話、でも必要ならば何度だって同じことを繰り返す。正直めんどうだけど、それでママの気が治まってくれるなら、そうする責任があるとも思ってる。
ふ~と大きく息を吐き、そうね。とママは呟いた。「わかってはいるのよ、頭ではね。でも私にとってはあなたはまだまだ子供で、それはこれから何十年、何百年変わらないけど…」何百年という母の言葉にふっと笑いが漏れる。そう、何千年だって私はいつまでも変わらずママの子供だ。「でもまだ8年でしょ。8歳。それなのに高校にやるなんて…」確かにママの言うとおり。私はこの世に生を受けて、まだ8年しかたってない。正確に言えば8年と半年。でも普通の子供だって8年も経てば学校に通いだす。ただ私の場合は体の大きさから高校に行くしかないという違いあるだけで。
「心配しなくてもうまくやれる自信はあるのよ」ママを安心させるようにしっかりと笑顔を作った。体だけじゃない、この記憶力と理解力に優れた頭には感謝してる。ただただ体だけが大人の子供じゃない。思考能力だってしっかり高校生並み、それ以上だと自分で自覚してる。誰にも迷惑をかけない自信があるもの。
「あなたを信用してないわけじゃないのよ」まばたきのうちにそばに来ていたママがほほにそっと触れる。大理石のような冷たい肌。その体温が私には心地よい。
わかってる。8歳ともなれば子供はまだまだかわいいうちだ。それなのにこんなに早く大きくなってしまって、ママには申し訳ないとも思ってる。自分ではどうしようもないことだけど。
「それを上回って他の子の何十倍もかわいい子供だったからね。気にすることはないよ」
いつの間にか部屋に入ってきたパパがママの肩に手を置いて私に微笑んでそう告げた。いつの間にかという表現は正しいようで正しくない。この家の人たちが音もなく動くのは当たり前のことだし、誰もそれにふいをつかれたりすることはない。ただすべての動きを把握するのは人間が息をするように当たり前のことで、改めてそれを意識したりしないからだ。
ママはきょとりとパパを見た。さっきのパパの言葉は私の頭の中の声に答えたものだからママにはわからなかったみたい。
パパはさっきよりもいっそうとびっきり甘い笑みを作ってママの無言の質問に答える。「ネッシーが早く大きくなりすぎたことを申し訳なく思ってたから」
「そんなこと!!あなたのせいじゃないもの…。むしろ私たちのせいなのに」
ママのハチミツ色の瞳の中に苦悩が映る。「あなたはむしろそれに信じられないくらい正しく順応してくれたわ」そしてまた私のほほをその冷たくすべやかな指でなでた。
「そうね。私はもっとあなたの意思を尊重しなくちゃね。今のあなたが望むことが高校に行くことならば、受け入れサポートするのが親だわ」そしてパパと2人瞳をあわせて微笑あう。それは毎日見る光景だけど、いまだにこの世のものだなんて本当に信じられない。実の娘ですら2人並んだあまりの美しさにためいきが漏れてしまう。
「ありがとう」私もまた微笑んだ。
「じゃあ、そろそろいこうか?」パパがママの腰に手をやってそっとママを戸口へエスコートする。
「ええ。ネッシーおやすみなさい」
「おやすみなさい。ママ、パパ」
「いい夢を見るんだよ」パパはそっと私のおでこにキスを降らす。
ママは優しく私のほほに自分のほほを摺り寄せキスをする。
2人は来たとき同じように音もなく部屋を出て行った。

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